文部科学省は26日、小中学校や幼稚園の校庭での放射線量として、新たに毎時1マイクロシーベルトとの目安を示した。この線量では、学校で過ごす間の被ばく線量は年0・534ミリシーベルト(ミリは千マイクロ)になり、一般人の上限の年1ミリシーベルトを下回るという。
文科省は、毎時1マイクロシーベルトの目安を超えても問題はないとして、屋外活動を制限しないとした。ただ「除染など速やかな対策が望ましい」との考えを示した。除染費用は国が支援する。
文科省は校庭の放射線量が1マイクロシーベルト、校舎内が0・2マイクロシーベルトで、校庭で2時間、校舎内で4・5時間活動した場合、粉じんの吸い込みによる内部被ばく分も含めた線量を試算した。
これまで毎時3・8マイクロシーベルトを基準に屋外活動を制限していたが、「基準を超えている学校はなく、役割を終えた」として、この基準は廃止した。