国民生活センターは8日、福島第1原発事故以降、放射線測定器に関する消費者からの相談が急増しているのを受け、比較的安価な市販の測定器9種類をテストした結果、いずれも正確な測定はできなかったと発表した。
同センターは「こうした測定器で大気など環境中の放射線を測った数値を直ちに信頼するのは避け、行政が公表しているデータを参考にしてほしい」と注意を呼び掛けている。
同センターは6〜7月にかけ、インターネットを通じ1万〜10万円の価格帯の測定器を購入。
放射性セシウムについて正確に測定できるか調べるため、低線量の放射線を10回照射した結果、9種類全てで、実際の数値と測定値に30%以上の誤差が出た。
9種類のうち2種類が中国製で、ほかの7種類も表示内容から中国製とみられるという。