“美容師の卵”に乾癬患者への頭皮ケアを啓発
 

 “美容師の卵”に乾癬患者への頭皮ケアを啓発 アボット・ジャパンとエーザイ、美容専門学校で乾癬啓発イベント

 「疾患について『知っていますよ』とひと言添えられるだけでも本当に嬉しいし、その店には今後ともお世話になりたいと思う」。先の世界乾癬デーに併せてアボット・ジャパンとエーザイは乾癬啓発イベント「美容師の卵がはじめて学ぶ乾癬患者さんの気持ち」を開催した。

 乾癬は皮膚に症状が現れる免疫系の疾患で、日本に約10万人の患者がいるとされている。主な症状としては白色の薄皮に覆われた赤い発疹が全身の様々な部位に現れるもの。ウイルスや細菌を原因とするものではなく、伝染する疾患ではないが、乾癬(かんせん)という名称や白い薄皮がフケのように抜け落ちる症状などから、患者が社会的な苦痛を味わうことが多いとされている。

 イベントでは乾癬患者への頭髪へのアドバイスとして「泡をしっかり立てて洗う」、「弱酸性のシャンプーを使用し、シャワーでしっかり流す」といった頭皮を労わりながら実施することなどが啓発された。

 乾癬患者は薬局・ドラッグストアに来局することは少なくなく、シャンプーの選択や頭皮にオイルを塗りこむケアなどは情報発信したいところだ。


2012年12月5日 提供:薬局新聞