癌:若年女性に進行乳癌増加
 

【米国癌協会】 ACSが注意喚起

 米国癌協会(ACS)は2月26日、若年女性に進行乳癌が増えているとする研究を紹介した。2月27日発行のJournal of the American Medical Associationに掲載している。

この研究は、1976年から2009年までに「Surveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)」に登録した医療記録を分析したもので、乳癌と診断された時点で転移を認めた25-39歳女性は、1976年に250人だったのに対して2008-2009年には800人と、わずかながら(年間増加率約2%)確実に増加している。

増加の理由は不明だが、増加する速さから考えて、遺伝的原因よりも環境的原因によるものではないかと主任研究者Rebecca H. Johnson氏は述べる。

今回の結果についてJohnson氏は、若年者にも乳癌が発生することを念頭に置く必要があるとして、症状が見られた場合の速やかな対処を患者と医療関係者の双方に求めている。

若年女性の進行乳癌は増加しているとはいえ、罹患率は依然として非常に低いため、40歳未満の者に対する定期的なマンモグラフィースクリーニングは必要ないとの見方をACSは示している。ACSガイドラインでは、20-30代には3年ごとに乳房検診を、また40歳以降には年1回のマンモグラフィーと乳房検診を勧めている。

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Study: More Young Women Being Diagnosed with Advanced Breast Cancer

2013年3月7日 提供:米国ガン協会