【ワシントン共同】中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染が相次いでいるのを受け、米疾病対策センター(CDC)は9日、24時間態勢で国内外の情報収集にあたる緊急対策センターを、米ジョージア州アトランタの本部内に設置したことを明らかにした。
緊急対策センターは大規模な災害や集団感染が起きた際にたびたび設置される。最近では2011年の東日本大震災や、05年のハリケーン「カトリーナ」上陸、03年の新型肺炎(SARS)、01年の米中枢同時テロの際にも設置された。
人で重症化する恐れがあるH7N9型への対応を円滑化するとともに、事態の推移に迅速に対応して中国の衛生当局や世界保健機関(WHO)などとの協力を進める狙い。
CDCは現段階では人から人への大規模な感染拡大は起きていないとの見方を示している。一方で、家族間での限定的な人同士の感染が疑われる例について慎重に評価を続けている。