顎(がく)関節症なると、あごの関節が痛み、大きく口が開かなくなったり、口を開け閉めする時にガクガクするなどの違和感を覚えたりするようになる。自覚症状のない人も含めると成人の約2割はなんらかのあごの問題を抱えているといわれている。診断・治療は主に歯科医が担当する。
あごの骨格は下顎の上端(関節頭)が上あごの骨のくぼみにはまった構造をしている。関節頭とくぼみの間にはわずかにすき間があり、ここに関節円板という軟骨がある。この関節円盤の位置がずれたり、すり減ったりするほか関節頭がくぼみに変則的にぶつかり様々な症状が出る。
原因は下顎を支える咬(こう)筋という筋肉が常に緊張した状態になって必要以上につり上げ続けるからだと考えられている。
筋肉を緩めるため、薬の使用やマッサージなど治療することが多い。顎関節症患者が多く通うバイオクリニック東京(東京・渋谷)の上西雅一院長は「現代人の多くは臼歯が短すぎ左右の長さが違うことが多いため、咬筋がいつも緊張した状態になりやすい」と指摘する。
・かみ合わせをよくする
・よくかんで食べる、あごを鍛える
・食いしばりや歯ぎしりをしない
・姿勢を正しくする
・ストレスを避ける |
|
|