世界初、顔面の80%移植…米の医療機関
全米有数の医療機関「クリーブランドクリニック」(オハイオ州)が、顔に大けがを負った女性に対し、亡くなった人の顔面組織の約80%を移植する手術を実施した。
顔面移植は2005年にフランスで初めて行われたが、顔のほぼ全体に及ぶ移植は初めてという。
女性は額やまぶた、あごをのぞく顔の大半を損傷し、自力で呼吸や食事をすることができない状態だった。
手術は2008年12月上旬、外科医8人が22時間かけて、鼻や顔の骨、皮膚、神経などを移植した。移植に伴う拒絶反応は見られず、術後の経過は良好。顔の感覚を取り戻すまでに約半年、機能回復までに約1年かかる見込み。 |