わさび辛みに老化防ぐ効果
中部大、線虫の実験で
わさびの辛みの成分が人の老化や疾病を防ぐ一定の効果があることを解明したとして、中部大(愛知県)の三輪錠司(みわ・じょうじ)教授(応用生物学)の研究チームが17日、米科学誌プロスワン電子版に発表した。
三輪教授は、辛み成分「アリルイソチオシアネート(AITC)」には老化や疾病などを引き起こす「酸化ストレス」を防ぐ体内酵素を活性化させる効果があると分析している。
研究チームの実験で、土壌に生息する体長約1ミリの線虫に酸化ストレスを加えると、6時間後、AITCを与えた線虫は6割弱の生存率だったのに対し、与えなかった線虫は2割弱の生存率だったという。
三輪教授は「古くからわさびは体によいと伝えられてきたが、科学的に証明できた」としている。