アジ・サバを多く食べる人、肝臓がんなりにくい



 アジやサバなどの青魚をたくさん食べる人ほど肝臓がんの発症リスクが低いことが、国立がん研究センターの調査でわかった。

 7日、発表した。脂に含まれる不飽和脂肪酸がリスクを下げている可能性があるという。

 岩手、茨城、大阪、沖縄など9府県在住の45-74歳の男女約9万人を、1995年、98-2008年に追跡調査した。このうち肝臓がんになったのは398人。魚介類とそれに含まれる不飽和脂肪酸の摂取量をアンケートから推定し、肝臓がんの発症リスクとの関係を調べた。

 不飽和脂肪酸を多く含む8種類の魚(サケ、マス、アジ、イワシ、タイ、サンマ、サバ、ウナギ)でみると、1日当たり約70・6グラムを食べる人のグループは、約9・6グラムのグループに比べ、発症リスクは36%低かった。


2012年6月8日 提供:読売新聞