|  
                      
                      初めての時、または、数日間使っていない歯の間に糸を通すとき 
                      隣接面にはすでに大量のプラークが貯まっています。 
                    
                       
                        | (1) | 
                        プラークの一部は石灰化して歯石状になっています。糸が通りにくくなっています。 | 
                       
                       
                        | (2) | 
                        隣接面の歯肉は嫌気性ばい菌の歯周病菌の出す毒素で、免疫炎症を起こし、体液循環障害になり、うっ血して、腫れています。粘膜細胞の結合も壊れて、簡単に出血し、ばい菌が体内に侵入します。 | 
                       
                       
                        | (3) | 
                        歯の間、コンタクト(接触面)を含める隣接面はプラークのばい菌バイオフィルムに覆われて、中は酸で一杯、すでに脱灰が進んで、エナメル質も弱くなり。修復物の下のマージン(縁)の境目に隙間が出来て、二次虫歯が始まります。 | 
                       
                       
                        | (4) | 
                        歯をしっかり固定している、アゴの骨も溶け始め。歯に動きなどが出て、歯肉のコラーゲン繊維も破壊され、歯の周囲を囲む冠状じん帯も壊れ、歯が移動します。10年で2mmの深さで歯の間の骨は溶けてなくなります。歯並びが変化してくると、前歯の歯並びが崩れ、歯の間に食べ物が詰まる、食片圧入が起きて、歯の間で腐敗して、悪臭がします。 | 
                       
                       
                        | (5) | 
                        歯の間の骨が溶けてなくなると、元には戻りません。進行性の退行病変です。腫れていた歯肉も下がってきて、歯の根元が露出してきますから、根面はエナメル質もなく、柔らかく削れやすく、歯磨きで減って、歯が凍みる、知覚過敏、根面虫歯になります。 | 
                       
                     
                     上記のような状態で歯の間に糸ヨウジ(デンタルフロス)を毎日通していると、 
                       
                      プラークが徐々に少なくなり、1から4の症状が改善されてきますが、ポイントは、毎日、続けることです。階段を一段づつ上るように数ヶ月ですこし改善します。初回月は必ず、毎食後に通すことをお薦めします。そして除菌液のCHX洗口液に漬して糸ヨウジと歯ブラシは使いましょう。 
                       
                      <<初回月には、必ず守ってもらいたいことは>> 
                        
                    
                       
                        | (A) | 
                        大事なポイント 
                          抗菌性の液体である、CHX洗口液を一滴をコップの半分に薄めて、毎回の歯の間ごとに、液に糸を漬けながら、行うことです。そうすることで、大量のばい菌の中の腫れている歯肉の初期の悪化反応を抑えることが出来ます。早くにプラークを少なく出来ます。 | 
                       
                       
                        | (B) | 
                        最初に痛くても、出血があっても続ける事。痛みは軽くなるはずです。痛みがかなりひどい場合は、必ず、歯科医院で治療を受けましょう。 | 
                       
                       
                        | (C) | 
                        けっして乱暴にやらない。鏡で見ながらゆっくり丁寧にやること、なれてくれば、上下左右のすべて歯の間と奥の面を擦っても、2分ぐらいできれいにできるようになります。 | 
                       
                       
                        | (D) | 
                        歯の間も、面です。しかもひとつの歯の間に4っの面があるのです。歯の間の幅は8mmくらいあり、その根元の歯肉のポケットの形状はラインが歯肉の外と中で傾斜していて、山型ですから、歯の間といって、その山のてっぺんだけ糸を通してもダメです。外と中で、山の傾斜面のポケットラインに糸を沈めて、噛合わせ面に向かって、糸を引き上げる動作を 
                          Xクロスパターンで繰り返します。毎日、毎食後に行って居れば、この動作は一、二回で済みます。久しぶりだと、プラークが多いので、数回以上やら無ければ、綺麗にならず、歯肉も傷つきます。で、歯が浮いて痛くなったりします。CHX洗口液などはこれを予防してくれます。 | 
                       
                     
                     初期1ヶ月目の経過 
                       
                      最初の2週間くらいは歯肉のうっ血から停滞した老廃血液が出ますが、歯肉の状態の改善とともに、出血はなくなってきます。 
                      ・・・・・歯肉の健全代謝が戻ってきます。 
                       
                      また、毎回食後3分を守ることで、歯の間の食片の腐敗もなくなり、 
                      ・・・・・口臭もなくなってきます。 
                    歯の間がざらつくところ、 
                      ・・・・・虫歯になっているか、歯石が付いてます。クリーニングを受けましょう。 
                       
                      糸が引っかかる、 
                      ・・・・・ 修復物が歯の間で、合っていない、不適合で、二次虫歯になります。新しく修復物をつくり換えましょう。 
                      スムースに通ることが絶対条件です。 
                       
                      毎回いつも、食片などが詰まっている 
                      ・・・・・これは、歯の形、歯並びに問題があります、矯正とか、歯咬みあわせ調整、修復しましょう。 
                       
                      いつまでも、出血する、膿がでる、痛みが続く 
                      ・・・・・歯肉の歯周病は重症です、外科的処置が必要でしょう。 
                      抜歯したり、歯肉の修正など、深いポケット内、根面クリーニングなどが必要です。 
                     
                      歯のグラグラ、動揺が続く、歯の間の骨が溶けていると 
                      受け持つ能力が小さくなっているので、普通に使っているだけで、歯が耐え切れず、負けて、グラグラ、ゆるくなり、歯の咬みあわせが狂ってきます。前歯が出っ歯になったり、奥歯が倒れたりして、顔も短くなり、口元も、出っ歯や、低くなった咬みあわせで、顔にしわも増えています。 
                      その歯のグラグラも、続けていると、3ヶ月くらいで改善してきます。骨の溶ける進行は,3ヶ月くらいで止まってきます。 
                      毎日続けて、糸ヨウジ(フロッシング)の習慣を身に着けて行けば、この骨もしっかりしてきて、6ヶ月後には歯の動きが止まります。 
                      歯の動きが止まらす、進行が続く場合は抜歯となりますが、 
                      お口の中のプラークが少なく、綺麗な状態が維持できれば、人工の根をインプラントとして移植する。 
                      再生治療の可能性もあり。しっかりと奥歯で噛めるように、なります。そうすれば、身体も筋肉も若返ります。 
                       
                      これを参考に早めに衛生士のオーラルケアトリートメントを受けましょう。 
                       
                      頭で理解しても、テニスや、ゴルフのスコアーが挙がらないのと一緒です。プロの指導の基に、自己流にならない、正確なケア方法を身につけましょう。 
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